いまこそ見直す「自分にあう」シャンプー選び
洗ってもすぐベタつく――その原因、実は“洗いすぎ”かもしれません
朝シャンしても夕方にはベタつく。
フケが気になって洗いすぎたら、今度は乾燥でかゆい。
「清潔にしているのに頭皮トラブルが増える」という経験、ありませんか?
実は私も同じでした。
肌が弱く、昔から「敏感肌でも使える男性用シャンプー」と書かれた商品を何度も試しましたが、どれも“強すぎる”と感じてしまったのです。
10年前くらいから、男性用の洗浄力に特化したようなシャンプーがかなり増えてきました。
そんな中、肌が弱い人用のシャンプーで人気の商品が当時にもありました。
悪い感じはしなかったものの、ほかと大差なく、頭皮のつっぱり感やベタつきは残ったまま。
試行錯誤の末、女性用やオーガニック系のマイルドなシャンプーに切り替えたところ、かゆみや過度なテカリが徐々に減っていきました。
そのとき気づいたのは、「男性だから男性用を使うべき」という思い込みが、頭皮環境を悪化させていたということです。
男性用シャンプーが強すぎる理由
男性向けシャンプーには、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naといった「硫酸系界面活性剤」が多く配合されています。
これらは泡立ちが良く(簡単に、という意味合いです)、皮脂をしっかり落とす一方で、頭皮のうるおいまで奪うほど強力です。
皮脂を落としすぎると、頭皮は「乾燥している」と誤認し、
不足分を補おうとして皮脂を過剰に分泌します。
これが、いわゆる“リバウンド現象”。
つまり、「洗ってもすぐベタつく」原因は、洗浄しすぎにあるのです。
さらに、男性の皮脂分泌量は女性の約2倍とされており(花王スキンケア研究, 2021)、
乾燥しやすい体質の人ほどこの悪循環に陥りやすい傾向があります。
したがって、「強いほど良い」ではなく、「必要十分に落とす」ことが理想的です。
女性用・ナチュラル系が合う理由
女性用やナチュラル系のシャンプーは、
**アミノ酸系の洗浄成分(例:ココイルグルタミン酸Na)**を採用している製品が多く、
頭皮に近い弱酸性で低刺激。必要な皮脂を残しながら汚れを落とせます。
- 皮脂を取りすぎず、うるおいを守る
- フケ・かゆみ・乾燥を防ぎやすい
- 天然由来成分中心で、刺激が少ない
実際に私もこのタイプに変えてから、かゆみや過度なテカリが減少しました。
毎日使っても頭皮が荒れにくく、自然なツヤが戻った実感があります。
ただし、アミノ酸系は洗浄力がマイルドなため、
脂性肌の方には少し物足りないと感じることもあります。
そんな場合は、次で紹介する“中間型”を検討してみましょう。
最近増えている「中間型」シャンプー
ここ数年で登場しているのが、
「強すぎない洗浄力+保湿」を両立した男性向けシャンプーです。
代表的な例が「スカルプD オーガニック メンズ」。
アミノ酸由来の洗浄剤に加え、植物エキスと保湿成分をバランス良く配合しています。
自分自身では試していないので、他の方の感想などを探してみました。
✅肯定的なレビュー傾向
- 洗浄力と保湿のバランスが良い
- 香りが自然で刺激が少ない
- 頭皮のかゆみ・においが減少した
⚠中立〜否定的な意見
- 泡立ちが控えめ
- 清涼感が弱い
- 価格がやや高め
総合的には平均4.2〜4.4点/5点と高評価。
とくに「脂性だけど乾燥もする」タイプの男性に支持されています。
つまり、以前の“ゴシゴシ洗う時代”から、
「整える・守るケア」へと進化しているのが今の流れです。
男性だから男性用――その固定観念を手放そう
昔は「男が女性用シャンプーを使うなんて」と抵抗を感じる人も結構いたかと思います。
気にしない人もいましたが、やはり以前にはそういう空気みたいなものが根強く残っていました。
でも今は違います。
敏感肌用・ユニセックス・オーガニック処方など、
性別を超えて**“自分の肌に合うかどうか”で選ぶ時代**です。
- 男性=皮脂が多い、というのはあくまで一般論
- 肌が弱い男性も多く、個人差は非常に大きい
- “男性用”というラベルに縛られる必要はない
もし今、頭皮のかゆみやベタつきで悩んでいるなら、
一度ラベルを外して選んでみてください。(※商品のラベルは購入まで外さないでください)
成分を見て、自分の肌がどう感じるかを確かめる。
それが、本当に頭皮を整える第一歩です。
まとめ:強さよりも、相性を大切に
- 男性用シャンプーは硫酸系で強すぎる傾向がある
- 過剰洗浄は皮脂リバウンドを起こし、逆効果
- アミノ酸系・ナチュラル系でうるおいを守る
- 「中間型メンズシャンプー」も増加中
- 性別ではなく、肌質・成分で選ぶことが大切
髪も頭皮も、性別ではなく性格があります。
強いより、やさしい方が長く続く。
もし今のシャンプーに違和感を感じるなら、
次に買う一本は“男性用”ではなく“あなたに合う一本”を。
その小さな選択が、数年後の頭皮を変えていきます。

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